SNSを利用している際に、「エンゲージメント率」という言葉を目にしたことはありますか?
テレビでもあまり聞くことのない言葉かもしれませんが、SNSを使って仕事をしていたり、YouTubeに動画を投稿していれば、気にしている人も多いのではないでしょうか。
この記事ではエンゲージメント率とは何なのか、またその上げ方について簡単に解説していきます。
目次
エンゲージメント率とは?
エンゲージメントという言葉には、英語で「婚約」や「約束」という意味がありますが、マーケティング上では消費者から企業への反応のことを指します。
そしてYouTubeでは視聴者の、動画や投稿者に対する好感度や注目度の高さを指します。
エンゲージメント率が高いほど、その投稿者や動画に対して関心を示すユーザーが多く、マーケティング活動の効果が得やすいということです。
YouTubeのエンゲージメント率は、動画の「高評価数」と「コメント数」で計算することができます。 計算方法は以下の通りです。
エンゲージメント率=(高評価数+コメント数)÷視聴回数
この数値は、ユーザーと投稿者との距離を測るうえで重要な指標となっています。
ですが、これは有名なチャンネルなら必ず高いというわけではありません。
もちろん登録者の少ないチャンネルでも、知名度の低いチャンネルでも、高いエンゲージメント率が算出されることがあります。
このことから、エンゲージメント率とは単純に人気度というわけではなく、コアなファンの多さを表しているということが分かります。
では、どうしたらエンゲージメント率を上げることができるのでしょうか。
エンゲージメント率を上げるためには?
エンゲージメント率は、動画へ対する視聴者の反応の度合です。
上げるためには多くの人に動画に興味を持って貰わなければなりません。
言い換えると、良いエンゲージメントを得なければならないということです。
そのためには「高評価」と「コメント数」を多く獲得する必要があります。
高評価が多い動画は、より多くのユーザーに表示されるようになるからです。
ここからは多くの良いエンゲージメントを得る為に意識するべきポイントを、4つに分けて簡単に紹介します。
①動画のクオリティ
視聴者が高評価ボタンを押す時は、その動画のクオリティや面白さなどが認められた時です。
投稿者のパフォーマンスが高い動画には多くの高評価とコメントが付いています。
自分のチャンネル登録者がどんな動画を求めているかは、投稿動画のジャンルによりますが、たとえば、子供や動物などが登場している癒される動画には高評価が付きやすくなっていますし、「可愛い」などのコメントもしやすいです。
視聴者にリスペクトされるようなゲーム実況の動画にも高評価が付きますし、コメント欄でそのゲームに対してのアドバイスを求められたりします。
逆にどんなにいい内容の動画でも、クオリティが低ければ高評価は付きにくく、コメントは少なくなります。
②動画の時間は短めに
長い動画よりも短い動画のほうがエンゲージメント率が高いと言われています。 始めて見た人も気軽に最後まで視聴でき、何回も繰り返し見たくなるような動画を作るためには、内容に加えて動画の長さも重要です。
ですがこれはエンゲージメント率に限ったことで、YouTube側は再生回数を重視する傾向にあるため、短い動画にこだわりすぎてもいけません。
難しいですがまずは短く見やすい動画をメインに、時々長めの動画を投稿するのが良いのかもしれません。
③ チャンネル登録者を意識する
チャンネル登録者は言わば常連客で、通常の視聴者より動画の視聴時間が長い傾向にあります。
チャンネル登録者を増やすことは、エンゲージメントを高める為に重要なことの一つです。
また、YouTubeには、ユーザーをスムーズにチャンネル登録へと誘導できる、ブランディング機能や、終了画面機能があります。
これらを活用することで、より登録者の増加を促進させることが可能です。
その他にも自分の力でできる登録者数が増えるテクニックはこちらで紹介しています。
④ 視聴者とコミュニケーションをとる
多くの投稿者は動画で視聴者に向けて、高評価とコメントを促すような挨拶をしています。
自分の思ったことを話した後に「視聴者さんはどう思いますか?」などと問いかけたり、「どんな動画が見たいか」のリクエストを貰うのも良いでしょう。
コメントを貰えば、返信することで視聴者とコミュニケーションをとることができますが、そのためには視聴者がコメントをしやすい環境を作ることも大切です。
コメント欄を有効活用する
自分の動画にコメントがつくと通知が届き、そのコメントへは返信と削除をすることができます。
特定のユーザーをブロックすることもできます。
こまめに確認し、不適切なコメントは削除したりして、視聴者がコメントしやすい環境を保ちましょう。
また、クリエイターツールの「動画の管理」からはコメントに「ハート」を付けることができたり、コメントの一括管理をすることもできます。
質問には回答を返信をしたり、嬉しいコメントには「ハート」をつけて、感謝の気持ちを伝えたりしましょう。
良いエンゲージメントを獲得するきっかけになるかもしれません。
⑤低評価について
コメント欄では不適切なコメントを削除することができるとお話ししました。 ただ、YouTubeには自分では削除できない、気を付けなければならないエンゲージメントがあります。
それは「低評価」です。
ご存じの方も多いかと思いますが、ユーザーが動画に低評価をすると、その動画は表示されなくなります。
低評価の多い動画があると、チャンネル自体の評価も下がってしまいます。
どんなに人気の動画にも必ず低評価をする人がいるので、少しの低評価なら気にする必要はありませんが、動画の内容には注意が必要です。
低評価を貰わないためにも、クオリティの高い動画を意識して作りましょう。
以上の4つを動画を作る際、コメント欄を見る際に意識してみてください。
視聴者から多くの良いエンゲージメントを得る為には、クオリティやパフォーマンスの高い動画を作ることに加えて、視聴者とのコミュニケーションが重要になってきます。
まとめ
ここまでエンゲージメント率について4つのポイントに分けて簡単に解説してきました。
高評価やコメントを沢山獲得してエンゲージメント率が上がれば、多くのユーザーに表示されるようになりますし、企業の目にも留まりやすくなります。
チャンネルの評価も上がるので、企業から企業案件などの声がかかるかもしれません。
今、YouTubeに動画を投稿している人は、自分のチャンネルのエンゲージメント率を計算してみてはいかがでしょうか。
新しい目標が見つかれば、YouTube活動がより一層充実します。
動画を投稿してない人も、普段よく見ているチャンネルや、応援している投稿者に「高評価」や「コメント」をして、思いを伝えてみてはいかがでしょうか。
その投稿者が企業から仕事を貰えるようになったら、それは貴方の応援のおかげかもしれません。