アナリティクスとはYouTubeの動画を分析するために大事なツールで、このアナリティクスを活用して再生時間や再生回数を伸ばしたり、フォロワー数や収益を増やすことが出来ます。
今回はあなたのYouTubeチャンネルをもっと効率的に運用していくために、アナリティクスを活用してチャンネルを成長させていく方法を解説いたします。
各方面を分析する
YouTubeの編集画面にある「クリエイターツール」内の左側のバーにある「アナリティクス」をクリックすると、あなたのYouTubeチャンネルのアナリティクスのページを開くことができますが、まず最初に動画再生時間を分析していきましょう。
YouTubeにとって大事な動画再生時間
再生回数の多い動画は運営側からも視聴者からの評価がいいというイメージがありますが、実際に大事なことは動画再生時間です。
視聴者が動画をどれだけの長さ再生したかで、その動画の質をYouTube運営側は計っていると言われていて、動画の質が高い動画は検索した時に上位に掲載されたり、収益を多く獲得しやすいのです。
動画再生時間を伸ばしたいと思ったときにはYouTubeアナリティクス内にある「視聴者維持率」という項目があり、その項目では動画内において視聴者がどのポイントで動画を再生しているかが分かります。
例えば、視聴者が10分の動画を見始めて2分経ったころに動画の視聴をやめた場合、視聴者維持率は20%になり、この維持率が高ければ高いほど視聴者の動画に対する満足度が高いという指標になります。
YouTube視聴維持率についてはこちらの記事で詳しく解説しています。
参考にして視聴維持率の向上を目指しましょう。
平均再生率
では早速分析していきくためにページ内から動画をひとつ選びますが、「平均再生率」が低いものを選ぶと分析がしやすいのです。
このグラフを見るとどこかに視聴者維持率が下がった瞬間が、ガクンと表示されていてそこがポイントになります。
そのポイントは視聴者が動画の視聴をやめた瞬間ということなので、そのポイントを知れば動画を制作する中で改善していくことが分かります。
視聴者が動画視聴をやめるタイミング
動画のサムネイルやタイトルを見て「観たい!」と期待しその興味を満たしているかを判断する時間はなんと再生開始から15秒と言われていて、その為視聴者が動画再生をやめるのは動画再生直後が一番多いタイミングだと言われていて、最初の15秒はしっかり注意して動画制作していくためのポイントをしっかり掴みましょう。
動画再生直後の編集ポイント
- サムネイルやタイトルで表示したメインテーマが動画内のどこで流れるかを視聴者に伝える
- サムネイルやタイトルに表示したテーマを最初から見せる
- サムネイルやタイトルのメインテーマを少しずつ見せていく
このポイントをしっかり使い最初の15秒で、視聴者が動画再生を離脱しないように注意していくことはYouTubeの公式ページでも開示されている情報ですので、しっかりポイントを抑え再生時間を伸ばしていきましょう。
動画のある部分で視聴をやめている場合
最初の15秒だけではなく動画再生の中頃で視聴をストップしてしまう視聴者も多く、その場合グラフを見ると一目瞭然で維持率がガクンと落ちた部分があると思います。
そのポイントは視聴者が「面白みがない」と感じた瞬間だと言えますので、そのポイントでの自分自身の行動や動画内容がどのようなものだったかを把握して、今後の動画制作ではその行動や行為はやめることが大事です。
見ていて飽きる動画にご注意
「面白みがない」と視聴者が動画再生をやめる以外にも「飽きた」など視聴者がくどいと感じた時も動画の中頃で動画の視聴をやめる場合があり、その場合は根本的に撮影前準備や編集、企画もきちんと行いましょう。
- ダラダラと無駄に撮影する
- 動画で伝えたいこと、見どころを明確にする
- 台本をキチンと用意する
- 編集時に必要ない部分はばっさりカットする
これらのポイントは視聴者を飽きさせないために大事な事なのでしっかり踏まえていきましょう。
動画の終わりに動画視聴をやめることが多い場合
グラフを見て動画の終わりごろにグラフが落ちている場合、テレビ番組を思い出してみてほしいのですが、エンディングトークなどのあとにCMが流れ番組が終了すると思います。
YouTubeでもそれと同じ現象が起きていてエンディングが近づくと「もう見なくていいかな」と思ってしまう視聴者も多いのです。
この現象を意図的に避けることは難しいので、視聴をやめられたとしても次に視聴してもらえる動画をエンドカードなどを有効活用し、自分のチャンネルの別の動画にうまく誘導していくことが大切です。
視聴時間を伸ばすためにできること
ユーザー層を分析する
クリエイターツールにあるユーザー層をクリックして自分のチャンネルのユーザー層を年代別や男女別などグラフで見ることが出来ますので、そのグラフを参考にしてどの層が自分の動画を再生しているか把握して、「この層にウケが良いコンテンツを作ろう!」と様々な企画戦略が立てたり、「この層にも見てほしいからコンテンツを変えよう!」などもっと違う層の獲得の作戦にも使えます。
翻訳された回数を分析する
サイドバーにある翻訳をクリックすると、自分のチャンネルがどの言語に翻訳されたのか、また翻訳された回数が表示されますが「翻訳」をデータで確認しても、日本人に向けている動画を配信している場合には視聴時間を増やすために、グラフを確認したところで影響がない方が多いと思いますが、料理動画や動物の動画などの世界共通で楽しめる動画を配信している場合にはすごく有効活用できますので、翻訳されていることが確認できたらその国に向けての動画内容にすることで視聴時間は伸びることでしょう。
トラフィックソースで経由地を確認する
動画視聴者があなたのチャンネルを訪れる前にどのウェブページを経由したことが分かるのがトラフィックソースで、このトラフィックソースを見ることによりどこであなたのチャンネルまで来たのかの道筋を知ることができまので、そこで把握した経由地を開拓していくことでたくさんのユーザーが自分のチャンネルに来られるよう作戦が練れるのです。
視聴端末を調べ動画内容に変化をつける
サイドバーの端末をクリックするとどの端末で再生されているかが分かり、モバイル(スマートフォンなどの携帯電話)での視聴が多い場合、見やすいようにテロップや字幕を大きく目立つようにしたり、パソコンやタブレットやテレビで閲覧している場合には、迫力のあるカメラアングルにして全画面表示を意識した動画作りをすることができます。
どこで動画が再生されているか確認する
サイドバーにある再生場所をクリックすると、自分の動画がどこで再生されたかが確認でき、外部のウェブサイトで自分の動画やチャンネルが紹介されていたとしてそこから視聴者が流れてきたことを知ることは、これからの動画作りのヒントになることでしょう。
これらのグラフやデータを分析することで視聴時間を伸ばすことができるので、しっかりと徹底解剖していきましょう。
動画配信初心者はアナリティクスに頼りすぎはNG
ここまでアナリティクスを分析することの大切さを解説してきましたが、動画を配信したばかりの初心者がアナリティクスを分析して動画制作の参考にするのはたくさんの問題点があります。
次にアナリティクスの分析をする上での注意点を解説していきます。
たまにもらういいねに惑わされる
動画視聴回数が少ないとたまたま高評価を視聴者からもらった時に「この動画が人気!」と早合点してしまい、動画制作における方向性が違った方向に進んでいってしまうかもしれません。またこのもらった高評価も実はスマートフォン等でよく起きる誤タップが原因の場合も多くあるので、アナリティクスで反映されていたとしてもすぐに動画の分析の結論を出さないようにしましょう。
成功体験に惑わされない
ある日、あなたの配信した動画がウェブサイトがオススメしたり、YouTubeのテストの一環などでたくさんの人の目に止まり、視聴回数や閲覧数が増えたとしてその成功体験に惑わされて「またオススメしてもらうために前と同じような動画を作ろう!」と考えてしまわないように気を付けましょう。
配信者が第一に考えないといけないことはオススメされることを目標にするのではなく、視聴者のニーズにあった質の高い動画を高頻度で配信することを第一に考えなくてはいけません。
そうした配信をし続けることで動画の需要も上がり、アナリティクスのデータ量も増えて分析した場合、動画制作のヒントを得ることができるのです。
アナリティクスのデータを全て鵜呑みにしない
アナリティクスを分析しすぎて、視聴者や閲覧者のためだけに動画制作をすることもおすすめできません。
もちろん、アナリティクスの分析結果をもとにウケのいい動画制作をすることも大切なのですが、そのターゲットにした層よりももっとたくさんの層にウケる動画も制作できるかもしれないので、目に見えるデータだけを信頼しきらずもっとたくさんの事にチャレンジしていきましょう。